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AppBankが語る「売れるiPhoneアプリとは?」

[iPhoneアプリ] 投稿日時:2010/02/23(火) 00:00

AppBankが語る「売れるiPhoneアプリとは?」

発表!2009年ベストiPhoneアプリ、全30(ゲーム15)種類一挙紹介

[iPhoneアプリ] 投稿日時:2009/12/28(月) 00:00

発表! 2009年ベストiPhoneアプリ、全30(ゲーム15)種類一挙紹介
http://jp.techcrunch.com/archives/20091227best-iphone-apps-2009-appvee/
by ゲスト ライター on 2009年12月28日 

この寄稿の筆者はiPhoneアプリ批評サイトのAppVeeの主席批評家、Erik Fikkert。AppVeeの前回前々回の記事も参照。

iPhone、iPod Touchは世界中で知らない人間がいないブランドになった。Appleは最近「iPhoneはアメリカでもっとも人気のある携帯電話だ」と発表した。またiPod Touchは単に音楽を再生するだけでなくマルチメディア・プレイヤーとしていちばん人気のあるデバイスだと考えられている。この成功の最大の要因は、おそらく、すでに10万種類を超えてなおも拡大を続けるApp Storeのアプリの存在だろう。算数は好きでないかもしれないが、ちょっと計算してみると、このアプリを全部テストするためには1時間に11種類のアプリを一日中ダウンロードし続けて丸1年かかる計算になる。もちろんほとんどのアプリはつまらないものだ。しかしガラクタの中にいくつか宝石が混じっているのもたしかだ。そこでAppVeeが推薦する2009年のベスト・アプリをまとめてみた。

2009年にはiPhoneとiPod touchにいくつか過去最高のアプリが登場している。iPhoneのゲームはSony PSPやNintendoDSに匹敵するほどの存在に急成長した。モバイル市場が拡大し、ハードウェアも強化されるにつれて、さらにすばらしい未来が開けてくることは間違いない。2008年が実験の年で、2009年がイノベーションの年だったするなら、2010年はデベロッパーがこのイノベーションをAR(拡張現実)やクラウド・コンピューティング、あるいは今までにない全く新しい存在へと拡張していく年になるだろう。

以下は、AppVeeの選んだ総合トップ10、ゲームのトップ15、イノベーションのトップ5のリストだ。〔注:リンク先の解説ページには実際にアプリを操作しているビデオがエンベッドされているので分かりやすい〕

総合トップ10

Facebook 3.0
友達と交流し、メモや写真をアップし、イベントに加わるなど世界最大のSNSにデスクトップからサイトにアクセスするのとほとんど同様の機能が利用できる。このアプリは数多くのアップデートを重ねてますます使い勝手を向上させている。
リンク: AppVee: Facebook 3.0 レビュー

Fandango
この無料の映画アプリで、予告編を再生し、批評を読み、付近の映画館の上映時間をチェックし、切符を購入することができる。映画ファンなら絶対必要なアプリだ。映画を見るのに必要な情報をすべて指先で収集することができる。
リンク: AppVee: Fandango レビュー

Beejive 3.0
このマルチ・クライアントのインスタント・メッセージ・アプリはプッシュ通知機能を最初に利用した製品のひとつだ。この分野では完全な定番になっている。プッシュ機能を使えば、iPhone、iPodtouchユーザーはいつ、どこにいても即座に友人との会話が開始できる。
リンク: AppVee: Beejive 3.0 レビュー

LogMeIn
iPhone、iPodさえ持っていればリモートで自分のデスクトップ・コンピュータにログインし自由に操作できる。UIはよくできており、操作は簡単で機能は豊富だ。バーチャル・ネットワーク接続分野のベストアプリ。
リンク: AppVee: LogMeIn レビュー

Mobile Navigator 
通常のウェブ地図にはない高度な機能を提供するナビゲーション・アプリ。GPS内蔵のフ専用ナビシステムと同様の詳細なナビゲーションを提供する。見下ろしスタイルの画像によるGPSナビ機能プラス役立ち機能満載。UIも直感的に分かりやすい。
リンク: AppVee: Mobile Navigator レビュー

Dropbox 
ユーザーのDropboxアカウントにアクセスし、写真その他どんなファイルでもアップロード、ダウンロードできる。またフォルダの管理もできる。
リンク: AppVee: Dropbox レビュー

Textfree Unlimited 
AT&TがSMSのテキスト・メッセージに課金するのはまったく不愉快だ。このアプリはプッシュ通知機能を利用してSMSを処理する。UIはデフォールトのSMSアプリとほとんど同じ。ただしこちらは無料という点が大違いだ。
リンク: AppVee: Textfree Unlimited Review

Google Mobile App 
メジャーなアプリとしてiPhoneに初めて音声検索を取り入れて革命を起こした。このアプリに向かって検索したいキーワード喋ると、それをきわめて正確に認識してGoogle検索を実行してくれる。Googleが嫌いならBingアプリを試してみるとよい。
リンク: AppVee: Google Mobile App レビュー

TweetDeck 
TweetDeckの各種の便利な機能がiPhoneアプリに移植された。スマートなインタフェースと強力な機能でTwitterアプリの代表的製品のひとつとなっている。
リンク: AppVee: TweetDeck レビュー

Craigsphone
Craigslistのほとんど全機能がiPhoneから利用できる。売買はもちろん投稿の検索やブックマークも自由にできる。
リンク: AppVee: Craigsphone レビュー

Ustream
iPhone初のライブ動画ストリーミング・アプリ。 Ustreamではありとあらゆる種類のコンテンツがライブでストリーミングされている。
リンク: AppVee: Ustream レビュー

ゲームのトップ15

Flight Control
線描タイプのシンプルなシミュレータとして始まったゲームだが、いったん始めるとやみつきなる。あるレベルをクリアするとさらに難しいレベルが待ち構えており、ついつい繰り返しプレイすることになってしまう。
リンク: AppVee: Flight Control レビュー

Peggle
美しいグラフィックス、やみつきになるゲーム性に適度な偶然がミックスされてPeggleをエキサイティングなアプリにしている。カジュアルゲームとしてまだこれを超えるものは出ていない。
リンク: AppVee: Peggle レビュー

Rolando 2
大ヒットしたRolandoの続編。デバイスを傾けて操作する特長を引継いで、さらに多くの機能が追加されている。オリジナル版よりあらゆる面で改良されている。iPhone専用ゲームでどこまでできるのか、模範となるアプリだ。
リンク: AppVee: Rolando 2 レビュー

Pocket God
暇つぶしゲームの最高峰。ユーザーは原始時代に住むコビトの神様になって食べ物を与えたりサメの餌にしたり、何でも自由にできる。継続的に新機能がアップデートされるので長時間楽しめる。
リンク: AppVee: Pocket God レビュー

Enigmo 2
パズルゲームのベスト。オリジナルのEnigmoに存在した機能がすべて維持されたまま3D化されている。オリジナルも難しかったが、さらに難易度が上がっている。…
リンク: AppVee: Enigmo 2 レビュー

N.O.V.A.
一人称シューティング・ゲームのベスト。N.O.V.A.はHaloのポケット版だ。1から4人まで楽しめる。
リンク: AppVee: N.O.V.A. レビュー

Labyrinth 2
オリジナル版はiPhone内蔵の加速度計を利用してボールをあちこちに動かすごくシンプルなゲームだったが、この続編には穴だけでなくあらゆる障害物が用意されるている。さらにユーザーはオリジナルのゲーム板を作って公開することができる。
リンク: AppVee: Labyrinth 2 レビュー

Skeeball
ボールを弾いて坂の下の的に投げ入れるアーケード・ゲームの定番のiPhone版。シンプルだがやみつきになる。
リンク: AppVee: Skeeball レビュー

Zenonia
フル機能のアクションRPGゲーム。iPhoneで複雑なロールプレイングが楽しめる。Zenoniaのグラフィックスは美しく、ゲームとして満足度が高い。
リンク: AppVee: Zenonia レビュー

Real Racing
おそらくiPhoneのレーシング・ゲームのベストだろう。グラフィックスは美しく、コントロールもきびきびしており、サウンドは臨場感にあふれている。携帯レーシング・ゲームのの最高峰だ。
リンク: AppVee: Real Racing レビュー

Sims 3
バーチャル人物を作ってバーチャル世界で動かして楽しむことができる。SimsシリーズのiPhone版でiPhone用に最適化されている。
リンク: AppVee: Sims 3 レビュー

Rock Band
EA’が作ったGuitar Hero的音楽演奏ゲーム。ビッグネーム・アーティストの曲を名演奏してスターになろう。
リンク: AppVee: Rock Band レビュー

Super Monkey Ball 2
内蔵加速度計を利用してサルが入ったボールを転がすゲーム。オリジナル版からマイナーバージョンアップされている。新コースはすばらしい。この種のボール転がしゲームのベストのひとつ。
リンク: AppVee: Super Monkey Ball 2 レビュー

Doodle Jump
エイリアンのキャラクターを高くジャンプさせるだけのシンプルなゲームだがやみつきなる。iPhone向けカジュアル・ゲームの模範。
リンク: AppVee: Doodle Jump レビュー

Words With Friends
スクラブル・ゲームのクローン。インタフェースは非常によくできており、世界中の相手とネットワーク対戦できる。相手の指し手はプッシュで通知される。
リンク: AppVee: Words With Friends レビュー

イノベーションのトップ5

Red Laser 2.2
iPhoneのカメラで商品のバーコードを読み取りAmazonやGoogleのオンライン商品検索で価格情報を収集するアプリ。こうしたアプリのジャンルはまだ生まれたばかりだが、やがてショッピングあり方に革命をもたらすだろう。
リンク: AppVee: Red Laser 2.2 レビュー

Hitchcock
なんとiPhoneで絵コンテが作成できる。ロケハン中に撮影した写真からその場でコンテが作れる。アマチュアだけでなくプロの利用にも十分耐える強力なツールだ。
リンク: AppVee: Hitchcock レビュー

I Am T-Pain
ユーザーがヒップホップの歌詞を吹き込むと楽曲に合わせてピッチやリズムを補正して自動的にそれらしく歌唱させるソフト。友達の注目を大いに集めること疑いなし。’
リンク: AppVee: I Am T-Pain レビュー

Mailtones
メール用の着メロ。発信者に応じて異なる着メロを割り当てることができる。受信トレイの新しいカスタマイズ方法として面白い。
リンク: AppVee: Mailtones レビュー

Leaf Trombone
スライド・トロンボーンを演奏する愉快なアプリ。有名な曲を演奏するだけでなく、自作の曲を世界に公開することもできる。
リンク: AppVee: Leaf Trombone レビュー

App Store image
Company: Apple
Launch Date: July 11, 2008

The iTunes App Store allows iPhone users to download apps that take advantage of all the iPhone/iPod touch features. Users can either download the app through iTunes or directly from their cellphones. Learn More

AppVee image
Website: appvee.com
Location: San Francisco, California, United States
Founded: July, 2008

AppVee is a mobile obsessed, San Francisco based company that provides in-depth and comprehensive video reviews of iPhone and Android applications. AppVee employs an army of robotic nerds. Learn More

 

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01


 

50セントらラッパーがiPhoneアプリを続々。

[iPhoneアプリ] 投稿日時:2009/11/17(火) 21:08

50セントらラッパーがiPhoneアプリを続々。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091117-00000003-notr-musi

11月17日21時8分配信 notrax
歌声を変えられるT-ペイン(T-Pain)の"I Am T-Pain"が大ヒットしたのに続き、50セント(50 Cent)やデヴィッド・バナー(David Banner)らラッパーたちが相次いでiPhoneアプリを発表する。

50セントは、日本上陸を果たした清涼飲料ビタミン・ウォーターとコラボレート、"50's Sound Lab"というアプリを発表。これはこれまでにソウルジャ・ボーイ(Soulja Boy)音源などを使ったアプリを発表しているRomplrとのコラボ・アプリで、50セントの最新シングル"Baby By Me"の音源を組み合わせて新しいトラックを作って遊べるというもの。このアプリを使った"Baby By Me"リミックス作品はウェブ上にアップロードでき、優秀作品の投稿者は50セントと直接会う権利が与えられるとのこと。ただしこのアプリ、日本在住者は購入できないようになっている。

またコワモテなイメージの一方で社会的メッセージも発信し、ラップ、プロデュースから俳優業などでも活躍するデヴィッド・バナー(David Banner)は、自らのダイエット経験を生かしたワークアウト・アプリを発表する。体重増加に伴って高血圧、不眠に悩まされたという彼は昨年約26kgのダイエットに成功。その経験を生かしたワークアウトのアドバイス/管理アプリを来年早々にもリリースする予定となっている。

iPhoneアプリに広告を挿入してガッチリもうけるのだ

[iPhoneアプリ] 投稿日時:2009/11/16(月) 00:00

iPhoneアプリに広告を挿入してガッチリもうけるのだ

山崎潤一郎
2009/11/16

iPhoneアプリに広告を挿入して1日に50万円ももうけている!と聞き、その仕組みを知りたくて、日米のアドネットワーク企業に聞いた

 GoogleがAdMobを買収した。買収金額は7億5000万ドル(約750億円)だそうだ(リリース)。

 AdMobはモバイル向けアドネットワーク企業。Googleに買収されるのだから、この手の分野は将来性に満ちているのだろう。とまあ、そういうギョーカイの話はおいておいて、iPhone大好き人間というか、iPhone周辺ビジネスで「お金もうけしたい」と胸算用している人から見ると、iPhoneアプリ向けの広告配信を行っているAdMobという会社は大いに気になる。

 無料アプリで1日に400~5000ドル(約4万~50万円)の広告収入(参照記事:広告掲載したiPhoneの無料アプリで1日に400~5000ドル(約4~50万円)の広告収入を得ている例もある!)なんてニュースを目にして「もしかしたらオレも行けるかも」って思ったクチで……。だから今回は、日本法人が立ち上がったAdMobと日本のアフィリエイト企業として初のiPhone向け広告配信ネットワークを構築したトラフィックゲートに、iPhoneアプリでもうけるゾ! という切り口でもって話を聞いた。ちなみに、このような広告配信サービスを総称してアドネットワークと呼ぶ。

iPhoneアプリ向けのアフィリエイト広告イメージ(ebayのadmob例)

 無料のiPhoneアプリを使っていると、画面上部や下部に50~60ピクセルくらいの幅で広告が表示されることがある。これが、iPhoneアプリ向けのバナー広告(ディスプレイ広告ともいう)。アプリの開発者であれば、AdMobのようなiPhone向けアドネットワークを運営している企業に開発者登録し、専用のSDKを組み込むことで、自分のアプリに広告を表示させることができる。もちろん、それにより広告収入が得られるというわけだ。

 iPhoneの無料アプリ広告で毎月数百万円の利益を得ている例もある

 気になるのは、どの程度の広告収入が得られるのか、という部分であろう。まず、AdMobの場合、広告がクリック(タップ)されるごとに広告主が入札指定した額の60%が入る仕組み。入札制のため金額は一定ではない。例えば、試しに筆者が広告主となってiPhoneアプリ向け広告の設定を行った際は、最低入札額0.03ドル、最高入札額2.12ドルの表示があった(この数字は変化する)。仮に0.03ドル(約3円)に設定した広告が表示され、それがタップされると、アプリ開発者の元には1.8円が分配される。日本人あるいは日本の組織で、iPhoneアプリ広告から多くの収入を得ている例があれば、ぜひ知りたいところだが、「無料アプリの広告表示で毎月数百万円の利益を得ている例もあれば、お小遣い程度の収入の人もいる」(AdMobのジョン・ラーゲリン副社長兼日本法人社長)とだけしか教えてくれなかった。

「無料アプリの広告表示で毎月数百万円の利益を得ている例もあれば、お小遣い程度の収入の人もいる」というAdMobのジョン・ラーゲリン副社長兼日本法人社長

 一方、トラフィックゲートの「TG Ad for iPhone」では、AdMobのような入札&クリック方式と異なり、純広告に近いスタイルで、「広告が表示(インプレッション)されるごとに広告主側に1.2円の広告掲載料金が発生し、アプリ開発者には、その中から0.5円以上が支払われる」(トラフィックゲートの梅澤亮氏)仕組み。こちらは、広告がクリックされてなくても、とにかくユーザーがアプリを起動さえしてくれれば、そのたびごとにチャリンチャリンと最低0.5円ずつの収入がある「大サービス」(梅澤氏)だ。ちなみに、広告主の側は、最低額10万円から出稿可能で、その場合、1表示1.2円なので約8万3000回の広告表示が約束される。

「最低でも0.5円ずつの収入がある『出血大サービス』中です」というトラフィックゲート 梅澤亮氏 

 AdMobとトラフィックゲートの最大の違いは、広告の配信地域。AdMobが世界を対象としているのに対し、トラフィックゲートは現在のところ国内展開のみ。「推定で、iPhoneは200万台、iPod touchは60~70万台」(ラーゲリン社長)の日本よりも、累計出荷台数で3000万台(8月のAppleの発表)を超えた世界市場を見据えた広告展開を行った方が、一見すると魅力的。ただ、事はそう単純ではなく、例えば、グルメ情報、地域情報、電子書籍、旅行情報といったドメスティックなアプリに関していえば、世界に向けて広告配信しても、あるいは、海外からの広告が表示されても無駄になることもある。だから、どちらが良い悪いではなく、適材適所の問題だ。

 また、トラフィックゲートの場合、AdMobのような完全にシステム化された運用ではなく、営業部隊が広告主とリアルに接触する体制も整っているので、「優良アプリに関しては、営業が個別にセールスを行い、アプリに広告主の広告を一定期間固定表示している例もある」(梅澤氏)という。「ドメスティックな企業だけに日本の広告主はたくさん握っている」(梅澤氏)とも。その場合、アプリ開発元は、月額数十万~100万円単位の広告収入が得られるそうだ。ちょうど、Webサイトのバナー広告枠セールスのようなイメージであろう。

 ちなみに、優良アプリとはどのようなアプリをいうのだろうか。月額数十万~100万円単位の広告収入が得られ可能性があるのなら、アプリ開発者として大いに気になる。梅澤氏は「まずは、自分のアプリに弊社の広告配信用SDKを埋め込んでリリースしてほしい。そのうえで月間50万インプレッション(表示)もあれば、個別の広告掲載の話も進めることが可能」と明かす。50万ということは、仮に5万人がダウンロードして、1人につき月に10回アプリを起動してもらえばいいわけだから、めちゃめちゃハードルが高い、というわけでもない。なんとかなるかもしれない、と思わせる数字(ですよね)だ。まあ、たとえ個別に広告は取れなくても、50万表示ということは、通常のインプレッション(表示)カウントでも、月額25万円の広告収入があるわけだから、それでも満足なわけだが……。

 その一方で、AdMobが世界展開しかできない、というわけではなく、画面2にもあるように、広告を出稿する側が、出稿地域を細かく設定できることからドメスティックなアプリにはそれにふさわしい広告表示がなされるようだ。

画面2 広告を出稿する側が、出稿地域を細かく設定できる

 実際、ラーゲリン社長も「弊社は、iPhone以前から、WAP端末向けの世界最大のアドネットワークを構築しているので、その仕組みを利用して、携帯電話事業者やWi-Fiのアドレスから、国や地域を特定して展開することが可能」と胸を張る。

iPhoneアプリに広告を挿入してガッチリもうけるのだ(2)

[iPhoneアプリ] 投稿日時:2009/11/16(月) 00:00

iPhoneアプリに広告を挿入してガッチリもうけるのだ

山崎潤一郎
2009/11/16

 SDKを追加するためだけのバージョンアップでもAppleは審査を通してくれる!?

 さあ、皆さん、iPhoneアプリを作って広告掲載でもうけてみたい! っていう気持ちになったでしょ? ということで、iPhoneアプリから、広告収入を得るまでの流れを紹介しよう。まず、広告収入を得るためには、無料アプリであることが重要。AdMobとトラフィックゲートともに、特に無料でなければならないという規定があるわけではないが、「有料アプリに広告が表示されると、レビューや評価でたたかれる」(ラーゲリン社長)というから、やはり無料がよさそうだ。

 両者ともに、無料のユーザー登録あるいはアフィリエイト加盟手続きを行うことでSDKをダウンロードすることができる。

  • アプリにSDKを組み込んでApp Storeに出す。もちろんAppleの審査が通らなければApp Storeで頒布できないのは通常どおり。ちなみに、アドネットワーク企業のSDKが組み込まれているという理由でアプリがリジェクトされるようなことはない。
  • 無事にApp Storeに公開されたら、アドネットワークの会社に申請を行う。すべてWebから可能。
  • アプリ内容の審査を経てから広告配信が開始される。

 おおむねこのような手順なのだが、Appleの審査のほかに、アドネットワーク側の審査も必要なのかと、ちょっと面倒な感じもする。ただし、「弊社のアフィリエイト基準に沿っていれば問題なくパスする」(梅澤氏)、「Appleの審査を通過したアプリであれば、通常は問題ない」(ラーゲリン社長)ということなので、他人の権利を侵しているとか、公序良俗に反するとか、わいせつなどといった問題がなければ、おおむねOKだそうだ。ちなみに、すでに無料アプリをApp Storeで配信している人は、バージョンアップでSDKを追加してもOKだ。「AdMobのSDKを追加するためだけのバージョンアップでもAppleは審査を通してくれている」(ラーゲリン社長)と太鼓判を押してくれた。

 梅澤氏は「自分のアプリがグレーな領域にあると感じたらSDKを組み込む前に相談してほしい。個別に対応する」と心強いお言葉を付け加えてくれた。ただ、アプリ開発者の気持ちとしては、Appleの審査を通過してもトラフィックゲートの審査に通らなかった具体例があるならぜひ知りたい。せっかくAppleの審査が通ったのにトラフィックゲート側ではねられたのでは機会損失になるからだ。

 そこで、「個別事例は勘弁して!」と嫌がる梅澤氏を無理やり押さえ付けて(ウソ)具体例を聞き出したところ、大手ニュース配信サイトからヘッドラインとニュースを取得して表示する無料アプリへの広告掲載は許可できなかったそうだ。そのようなアプリの場合、発信元の許諾が取れない以上、そこで、広告料収入を得るという行為が、著作権的にグレーな部類に入るというところであろう。

 では、広告料収入を稼ぐのであれば、どんなジャンルのアプリが適しているのだろうか。両者ともに、口をそろえて「日々継続的に立ち上げたくなるアプリであればジャンルは関係ない」という。想像するに、SNSアプリ、Twitterビュワー、グルメのようなコミュニケーション・情報系は有利だろう。また、単純な暇つぶしゲームなども、すき間時間に立ち上げたくなる。半面、使用に集中が要求されるゲームや楽器系のアプリは、広告がうざったく感じる人もいると思う。

 筆者のアプリで広告効果を試してみた! が、結果は悲惨……

 さて、ここまでは、アプリ開発者として広告料収入を得たい人の観点で書いてきた。しかし、その一方で、自分の作った有料アプリをiPhoneアプリ向けのバナー広告で宣伝したいという人もいるだろう。そこで、筆者自ら試してみた。筆者は、「マネトロン」というヴィンテージ鍵盤楽器をシミュレートしたiPhoneアプリを販売している。これを、AdMobを利用して宣伝してみた。実際、ラーゲリン社長によるとiPhoneアプリ広告の場合「アプリの宣伝が約半分を占める」というから、iPhoneアプリの宣伝はiPhoneアプリ内で行うのが手っ取り早いのかもしれない。

 やり方は至って簡単。AdMobにログインして、「iPhone広告の作成」というメニューからアイコン付きの広告を簡単に作り発信することができる。前述のように、配信地域を選択することも可能。広告料金は先払いになるので、入金のメニューからクレジットカードを利用して簡単に支払うことが可能。ただし、最低入金額が50ドル(約5000円)は高くないか……。GoogleのAdWordsは、1000円から可能だ。

 また、iPhone広告の場合、画面2のように配信先の端末をターゲティングできる。筆者の場合、すべての地域を選び、「Wi-Fiのみ」(アプリのサイズが35MBあるため)、「iPhone+iPod touch」という設定にした。

画面2 広告配信先のターゲットを選択

 そして、最後に、1クリック当たりの広告料金を入札するのだが、初めてだし、よく分からなかったので、「0.04ドル」という初期値のままにしておいた。

 さて、実際に自分のアプリを宣伝してみた結果だが、結論からいうと、まったくもって効果がなかった。まず、AdMob側で広告が承認されてから、約3時間であっという間に予算の50ドルを使い果たしてしまった。その結果が、画面3だが、8万5593回表示され、実際にクリック(タップ)されたのは1133回。ここではダウンロードされたかどうかまでは、トラッキングできない。で、その後のアプリの販売状況はというと、まったくもって変動なし。笑っちゃうくらい変化がなかった。ちょっと寂しかった……。

画面3 AdMob側で広告が承認されてから、約3時間であっという間に予算の50ドルを使い果たしてしまった

 まあ、だからといってAdMob効果なしとはいわない。筆者が提供するようなロングテールのテールに位置するマニアックなアプリは、AdMobが提供するマス型の一斉配信宣伝には向かないのかもしれない。万人が好むゲームなどであれば、効果が得られるのであろう。

 そしてもう1つ。のっけから「すべての地域」に配信してしまったのもいけなかったようだ。すでにアプリを販売している人であれば、どこの国でダウンロードが多いのかつかめているはず。であれば、まずは、その国や地域だけを設定してさらに深掘りするなど、国を限定して配信した方がいいだろう。でないと、筆者のように短時間で予算を使い果たして効果なし、という結果に終わる可能性もある。さらに付け加えるなら、配信広告は、文言やアイコンを変えて複数作成することが望ましい(簡単にできる)。実際、ラーゲリン社長によると「広告は5パターン程度作って配信し、効果が高いものをプッシュする方法を推奨する」と教えてくれた。

 筆者のiPhoneアプリ宣伝作戦は、残念ながら結果を残せなかったが、iPhoneアプリで稼ぎたいと考えている人にとって、アプリ販売だけではない別の方法論が用意されているというのは素晴らしいことだ。さあ、「21世紀のゴールドラッシュ」ともいわれているiPhoneアプリでどんどん稼ぎましょう!

  山崎潤一郎 

音楽制作業に従事する傍ら、IT系のライターもこなす蟹座のO型。最近、iPhone楽器系アプリ演奏ユニット「The Manetrons」を結成し、iPhone楽器アプリの可能性を追求中。近著に、『iPhoneアプリで週末起業』(中経出版)

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